地震が起きる前に観られる[地震雲(じしんぐも)]は、以前に 紹介しました。
また 地震が発生する前に 動物(生き物)が不思議な行動をすることがある。。。
そんな話も聞いたことがあります。
大地震の前触れ(前兆)としてみられる このような動物(生物)の異常行動を「宏観(こうかん)異常現象」と 言うそうです。
「宏観異常現象」が確認されたあと、以前 地震が高確率で 起きたのでしょうか。
そこで 過去の大地震の前兆に どのような生き物(動物)に 奇妙な行動が見られたのか、調べてみました。
ナゼ生き物(動物)は地震の予知をするのか?
観測機器において分かっていることは、そもそも地震発生の前 数週間[膨大な電波ノイズ]が出ているそうです。
[電波ノイズ]は、人間には 分からないのですが、比較すると 動物(生物)は「電磁波の感度が高い」と 言われます。
そのため[膨大な電波ノイズ]を感じた動物が “ 日常(普段)とは違う おかしな行動(異常行動)をする ” と考えられています。
動物(生物)にも ライオンやキツネなど陸上住まいの動物や、ミミズやモグラなど地中に住む生き物もいます。
やはり、地中や海中に生息している生き物のほうが「電磁波の感度が高い」ようです。
加えて、大きな動物より 小動物のほうが 感知も早いそうです。
ところで 身近に飼う代表的なペット「犬や猫」では どのような【異常行動】が見られるのか?
阪神淡路大震災(平成7年1月17日午前5時46分52秒)が起きるまえ、イヌや猫の不思議な行動を紹介します。
阪神淡路大震災で見られた【イヌやネコの異常行動】
1995年(平成7年)1月17日の起きた阪神・淡路大震災では、以下のような「宏観(こうかん)異常現象」がペット(犬やネコ)に見られたようです。
ー阪神淡路大震災【イヌやネコの異常行動】ー
・普段よりも鳴いたり、遠吠えする。
・いつもの鳴き方とちがう。
・興奮しており、落ち着いてない
・暴れだす。
・震えている、怯えている。
・庭の地面を掘ったり、地面のにおいを嗅ぐ。
・脱走するや帰宅しない。
・家の外へ出たがる もしくは家から出たがらない。
・散歩を普段よりもしたがる。
・なにか言いたいような困り顔をしたり、普段よりも甘える。
・体調が優れない、壊す。
兵庫県神戸市~淡路市の付近で飼われる 犬20%・猫30%=異常行動を見せたそうです。
ところで 次の動画は 2011年3月11日東日本大震災が起きる前に撮影された「犬のベルちゃん」を紹介します。
「宏観(こうかん)異常現象」と呼ばれるものでしょう。
飼い主も やはり、普段と異なる様子で おかしいと感じ 動画撮影されました。
(異常行動だったため、地震前に 家の中へ入れてあげたようです)
また、ペット以外にも 鳥などの野生動物でも 様々な行動が見られます。。。
たとえば 冬眠しているミミズや蛇が地上に出てくる。
群れをなしたカラスが鳴いて騒いでいた。
神戸市立の王子動物園では、シカ類の動物が、檻(おり)をめがけ激突し 死んでしまったとも。
ほかにも、阪神淡路大震災の前に『ネズミの大移動』や直前に『犬が集団で歩く』などなど。。。いろいろ出てきます。
このような異常行動は「地震発生前 1ヶ月~4,5日前」。
また「地震発生前 1日~2,3時間前」と、2つの時間帯に分かれて見られます。
飼い主が見て 異常行動と 直感で分かれば、地震による災害防止対策ができます。
ところが、飼い犬や飼い猫の普段の行動自体・・・曖昧なものですよね。
(犬や猫は、不思議な行動を起こすこともしばしば。。)
ですので、実際は その後「地震が来るー!」という流れには なかなか難しいのです。
しかし、毎日 愛情持って接しているペットですから いつもにない仕草をすれば 飼い主は第六感で何かを感じるかもしれません。
魚類でも異常な行動が見られた
震源域の明石海峡では 阪神大震災のまえ[マダイ(真鯛)]が不漁に。。。
一方では 淡路島南部の定置網には 地震が起きる 何日か前より 約7トンの水揚げがあり大漁でした。
(例年の30倍だったそう。。)
※ 阪神淡路大震災1月17日前後(16日~20日)では 1,2トンから1,7トンの水揚げ量に。
これも、震源地から避難した[マダイ(真鯛)]が、淡路島南部へ移動したのでは?と考えられています。
ほかにも、ナマズ(鯰)やドジョウなども暴れだすことも聞かれます。
魚類が地震の前兆に敏感なのは、水中に流れる電流に対して反応するからだと考えられている。
ナマズなどが飛び跳ねたりするのも、電流によって痛みを感じているからだと思われる。
詳細は、阪神・淡路大震災(M7.3)前兆現象を集めた『前兆証言1519!』という書籍でも紹介されてます。
(魚類の症例は68ほど報告あったようです)
興味のあるかたは、チェックしてみてください。
深海魚が釣られると「大地震」が起きる?
普通の海岸では 滅多に観られない[深海魚]ですが、地震等の災害の前兆では 釣り上げられることがあるそうです。
(↓ 竹島水族館では深海生物が観れますが)
世界の海に幅広く生息する[リュウグウノツカイ]ですが、深海魚のため ほとんど確認されることなく生態も不明な点もあるという。
●[リュウグウノツカイ]
リュウグウノツカイ(竜宮の使い、学名:Regalecus glesne)は、アカマンボウ目リュウグウノツカイ科に属する魚類の一種。
リュウグウノツカイ属に含まれる唯一の種とされている。
全身が銀白色で、薄灰色から薄青色の線条が側線の上下に互い違いに並ぶ。
背鰭・胸鰭・腹鰭の鰭条は鮮やかな紅色を呈し、神秘的な姿をしていることから「竜宮の使い」という和名で呼ばれる。
全長は3mほどであることが多いが、最大では11m、体重272kgに達した個体が報告されており、現生する硬骨魚類の中では現在のところ世界最長の種である。
(引用元:リュウグウノツカイのウィキペディアより)
しかし、まれに[リュウグウノツカイ]が、浜辺に打ち上げられたり 捕獲されると“ 地震が来るのでは!? ” と前兆のように言われる魚。
深海魚[リュウグウノツカイ]が、浅瀬に浮上してくる理由が『深海の海底で 地震の元のプレート摩擦で、水中に電気反応が起こるので 嫌がるから』とも言われています。
(真相は定かではないようです)
また、深海魚の[サケガシラ]も 普段では年に1,2匹しか釣り上げられないのですが、7匹も釣り上げたことが 島根県の隠岐であったそうです。
この[サケガシラ]は別名『地震魚』とも呼ばれており、地震前後に釣り上げられるという噂もあるようです。
通常 深海魚は 水深数百メートルに生息しています。
ですので、私達が訪れる海岸、波打ち際、浜辺などに浮上しているのは 本当に珍しく奇妙なことです。
先ほどの「プレートの摩擦」や、あるいは「深海で海底火山の噴火による熱水の噴出」「海底地震による地底の変形」など、
人間にはわからないことが、深海(海底)で起きている可能性もあります。
過去の症例として、2004年6月 福岡県沿岸で深海魚「サケガシラ10匹以上」捕獲。
その 9ヶ月後 2005年3月「福岡県西方沖地震(M7.0)」が起こりました。。。
生物たちの「宏観(こうかん)異常現象」が観られても、実際に地震が起きないのが一番良いことです。
ですが、地震はいつ発生するのか 分かりません。
スマトラ沖地震では、事前に察知した象が 高台に避難して助かった話もありますが、地震発生前には「岩盤の破壊による電磁波の発生」が起こるため、動物は人よりも感じやすく察知することもあるのかと思います。
普段 飼っている犬や猫が 少し違う行動をおこしたら・・・気に留めておき「非常事態対策」をするのも 考えてみてはいかがでしょうか☆
以上「【大地震の発生前】の前兆や前触れ?異常行動する動物のミステリー」を のお話を紹介しました。
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