大地震や 台風等の自然災害において その後[断水(水道が止まる)する]可能性も、頭に入れておく必要があります。
今まで 普段通り使っていた蛇口の水が 突然出ない[断水]。。。
そんな[断水]では「トイレの水が流せない」「飲み水をどうしよう。」
このような、↑ 困りごとが 一番多いと思います。
いつ起こるか分らない[断水]のとき、水の確保はどうしたらよいか 経験談も混じえて 紹介します。
トイレ使用後に必要な水
平時においては ほとんど 気にせず使用していた【水洗トイレ】。
ところが[断水]となれば、家にある水道の蛇口をひねっても 水は出ません。
トイレも同様で、レバーを回しても 水が出ないことに 愕然とします。。。
「平成30年7月豪雨」と命名された 西日本豪雨でも[断水]の発生した地域がありました。
(※「大雨特別警報」を6日~8日にかけ 福岡、佐賀、長崎、広島、岡山、鳥取、京都、兵庫、岐阜、愛媛、高知の11府県で発表された)
「平成30年7月豪雨」では 自衛隊の給水車もありましたが、給水車の到着まで やはり、トイレの水を流すのに「家に水」は必要でした。
[断水]になる直前 浴槽の湯船と 洗濯槽に水をいっぱい溜めておいたので 役立った方も大勢います。
住まいにおいて、手っ取り早く 水を貯めやすいのが【お風呂場の浴槽】です。
使用した風呂の湯を、翌日も 万が一のため 残しておく人もおられます。
まさかの[断水時]には、一番 水を確保しやすいですね。
ところで 普段【水洗トイレ】を使うとき、一回で どれほどの水量が 必要なのでしょうか。
トイレの水は1回 約6L使う
【水洗トイレの大レバー】を使うと・・・約8リットル。
【水洗トイレの小レバー】を使うと・・・約6リットル。
上記の水が流れると言われますが、最近 トイレで有名なTOTOでは「一回あたり 4,8リットル」の洗浄水量トイレも 販売しているようです!
さて、2002年 東京都水道局が 家庭内で一番「水道水が使われている場所」を 調査をしました。
結果は、やはり【トイレでの使用】だったそうです。
●一般家庭での 水道水使用量が 最も多いランキング
1位:トイレ 約28%使用
2位:お風呂 約24%使用
3位:台所の調理 約23%使用
4位:洗濯 約17%使用
家族が多ければ、トイレの使用回数も 増えます。
洗浄水量も増えるため 当たり前の結果かもしれませんが、このため[断水]では、大打撃を受けるのもうなずけます。
普段使うトイレでは、レバーを回すことで 約6リットルの水を使用するのが分かりましたが、緊急事態[断水時]でも、同じ水量を【水洗トイレ】では 流せば良いのでしょうか?
バケツで便器へ水を流す方法
地震や台風など 非常時での[断水]で【水洗トイレ】の水が使えない場合、トイレで用足し後には 自分たちで便器へ水を流す必要があります。
(※ 排水配管が破損していないときのみ)
先程【水洗トイレの洗浄水量】は、約6リットルと 紹介しました。
手動で流す場合も、ほぼ同じ水量となりますが、若干 水量は多めのほうが 汚物が流れやすいため お勧めです。
バケツに6~8Lほどの水を入れて、便器に 一気に流し込みます。
(2Lペットボトルでは 3,4本必要と分かります。。。)
追加で 静かに 3~4Lの水を流すと良いです。
2,3回に1回は トイレ汚物の 排水管での途中停滞を防止するため、10~12Lと 多めの水を流してください。
※ 使用中のトイレ種類で、必要な水量が変わるので、参考にしてください。
※ 水が周りに飛び散ることもあるので、新聞紙やウエスなどを 床に敷いておきます。
(病気などの 感染予防にも)
※ できれば「目盛り付きバケツ」ですと どの位の水量か分かるので 便利☆
バケツで 便器へ水を流し込むより、いつもみたいに「トイレタンク」へ 水を入れたら良いでない!?
そう思うかもしれませんが、タンクへ水を入れるのは止めてくださいね。
たとえば、お風呂の残り湯を、トイレの水で使う場合、水中に髪の毛やゴミが「トイレのタンク内部の部品」に引っかかることもあります。
(つまりは、故障の原因となります)
ですから、災害時では「トイレのタンク」へ 水を入れるのは避けて 直接 便器へ流しましょう。
[断水]で使う【トイレの水量】まとめ
普段使う【トイレの1回分 水量】は、約6リットル=ペットボトル2L が3本分と判明しました。
(ペットボトルで表すと、かなりの量を使うことになりますね。。)
そういうわけで[断水]したときは、家のお風呂(浴槽)を利用するのが大変 重宝するのです。
でも 自分の家のお風呂の水量って、どのくらい?・・・分らないですよね。
簡単な計測方法ですと “ 浴槽の縦 ✕ 横 ✕ 高さ ” を測ればよいです。
例:縦50センチ ✕ 横120センチ ✕ 高さ50センチ = 300000立方センチメートル。
なので・・・・300リットルが 満タン水量となります。
(測りづらいけど 浴槽の内径を 頑張って 計測してくださいね)
家の浴槽で 確保できる容量を知れば【トイレで流す水量】が、何回分可能なのか もイメージできます。
お風呂の水を入れて【トイレ用の水】を確保するのもよいですが、お金に余裕があれば『非常用の簡易トイレセット』を準備しておくのもオススメです。
(※ 断水時 トイレの水は、非常用トイレセットを購入しており、助かった人もいます)
『非常用のトイレセット』は、家の便器に取り付けて トイレをします。
凝固剤とビニール袋がセットになっており、水は要らず、ゼリー状に固まるので 汚物の臭いも防止します。
しかし、値段が すこし高めですので 買うのに迷うところですが、、、いざと言うときには とても役立ちそうです。
災害が起こってから、ライフラインが途絶えてからでは遅いです。
やれるべき「災害対策」は、普段のうちより 行っておきましょう。
以上「断水で困るのは【水洗トイレの水が出ない】こと~バケツで流す方法や簡易トイレセットの紹介~」を のお話を紹介しました。
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